この作品はダイヤモンドの等級としては中等級であり、ご覧のとおりインクルージョン（内包物）も肉眼で確認できるダイヤモンドピアスです。

GIA鑑別書におけるカラー等級でいえば、上位のファンシービビットイエローよりも低いイエローですが、双方合わせてステップカットの13ct以上のサイズが大きく値上がりした要因ではないかと推測できます。

この作品はブルーサファイア、ルビー、ダイヤモンドのトリコロールカラーをイメージしたPt950ペンダントです。

落札見積価格よりも「約3,553万円」と高額落札された要因ですが、まず第一にカシミール産ロイヤルブルーサファイア（非加熱）、ビルマ産ピジョンブラッドルビー（非加熱）、ダイヤモンド等級（IF・Dカラー）と文句のつけようがない最高品質であったことがあげられます。

第二に一つの鑑別書だけでなく、ダイヤモンド等級の権威であるGIA鑑別書、サファイアとルビー等級の権威であるGubelin鑑別書、合計三機関もの信用出来る鑑別書が付属されていたことが大きく値上がりした要因ではないかと推測できます。

この作品はサファイアとダイヤモンドの組み合わせであり、デザイン的にはよくあるブルーサファイア・ダイヤモンドコンビのPt950リングです。

11ctもの大粒のカシミールサファイア（非加熱）、ロイヤルブルーサファイアと正式に認定されてはいませんが、非常に濃いブルーサファイアであることが「1憶2146万円の高額な落札価格の要因」といえます。

その他の要因としては、サファイアとルビー等級の権威であるGubelin鑑別書付属、ダイヤモンドも総量として2.50ct以上、VS等級のF-Hカラーも高額落札になった要因の一つであると推測できます。