この作品は約10ctものモザンビーク産非加熱ルビーを豪華に使用したプラチナリング（ティファニー社製）です。

モザンビーク産でありながら「1億円を超える金額で落札された要因」としては、まず最初に10ctを超える大粒ルビーであること、次に三つの異なる鑑別機関による同一評価（モザンビーク産の非加熱ルビー）であること、併せてGRSの最上位宝石評価書も付属されていること、最後に一流ブランドの製品であることなどがあげられます。

過去のサザビーズの落札データから推測するところ、上質の非加熱ルビーやサファイアは天然ダイヤモンドを超えるといっても過言ではありません。

この作品はブラジル産アレキサンドライト（非加熱）、Gカラー・VSクラリティのペアシェイプ、マーキスシェイプ、ブリリアントカットのダイヤモンドを豪華にあしらったK18WGリングです。

3.51ctと決して大粒とはいえないアレキサンドライトが「約529万円もの落札価格がついた要因」としては、カラーチェンジ比率90％以上、カラークオリティがエクセレント評価を得ており、ミディアムカラーとしては高品質のアレキサンドライトであったことがあげられます。

この作品は一粒大のコロンビア産エメラルド43.23ct、ブリリアントカットのダイヤモンド0.93ctを豪華にあしらったK18WGリングです。

今回のエメラルドは充填処理（オイル含侵）された中級クオリティであり、表面等にくぼみとキズもあり、カラーも中程度の明るさの緑色、彩度は中程度と典型的なエメラルドです。

本作品が「約846万円もの落札価格がついた要因」としては、43ctもの大粒のコロンビア産エメラルド、 つまり「特大サイズ（コレクターサイズ）」であったことが最大の要因であると考えられます。