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ジュエリー作家の仕事|年収と生活

ジュエリーデザイナー・ジュエリー作家と宝石商の違いを『宝石商とは』で記載しているが、「ジュエリーデザイナー・ジュエリー作家になるには?どうすればよいか?」との問い合わせが多いので、今回は「ジュエリーデザイナー・ジュエリー作家」について語ろうと思う。

本日の質問

ジュエリー作家になるには、『具体的』にはどうすれば良いですか?

ジュエリーデザイナー、いわゆる宝飾デザイナーというのは文字どおり「宝石のデザイナー」である。アパレルデザイナーのアクセサリー部門を担当するデザイナーともいえる。

参照元:zenmerchandiser.com「inspiration」より

デザイナーになるには、服飾の専門学校を卒業し、そのままブランド企業に就職すれば良い。

ちなみにこれで企業所属のブランドデザイナーとして晴れてデビューできるかといえば大間違いである。

企業デザイナーの場合は社内デザイナーのため、最初はデザインではなく、新入社員としてキャリアが始まる。

専門学校・大学を卒業してからの新入社員のため、最初は雑務である。

何事も「下積み時代」は欠かせないのだ。

数年後、社内の中で下積みを積んだ後、社内コンペでデビューして、ようやくブランドデザイナーとしてのキャリアが始まるといえる。

もちろん気になる年収だが、これは社員のため、営業社員や販売スタッフ(社員)のように差はない。

むしろ成績を問われることがないため、彼らよりも年収は「低い」と思ったほうが良い。

社員スキルが「デザイン」というだけである。

社内デザイナーは、システムエンジニア社員、経理社員、そういったポジションに属する社員であって、いわゆる専門社員なのだ。

このポジションにある者が大きく稼ごうとする場合、やはりヒット商品を生み出す以外にない。

ヒット商品を生み出し、会社の売上と利益に貢献すれば、昇進による役職手当、昇給及びボーナスとして還元されるからだ。

これは大きな契約を成約してきた営業社員と待遇は変わらない。

さてそれでは本題に入ろうかと思う。

読者諸君がジュエリーデザイナーを目指しているのであれば、服飾の専門学校を卒業し、そのままジュエリーブランド企業に就職すれば良い。

年収もキャリアの積み方もアパレルのデザイナーとさほど変わらない。

ここまで社内デザイナー、企業に属するデザイナーの有り方を語ったわけだが、ここからは企業に属さないデザイナーについて語る。

アパレルに関しては内容を省略し、アクセサリー・ジュエリーデザイナーについて語ろうと思う。

フリーランスのジュエリーデザイナーになるには、じつに簡単である。

ジュエリーの専門学校を卒業後、自らそう名乗れば「ジュエリーデザイナー」である。

名実ともに立派なジュエリーデザイナーなのだ。むしろこの場合、ジュエリーデザイナーというよりも自由業(フリーランス)のジュエリー作家という意味合いが強い。

ブランド企業に属していないため、収入は確かに不安定であるものの、時間の自由はある。

デメリットがあるとすれば「収入の不安定さ」だといえる。

一方でメリットは「自由にデザインができる」「時間に縛られない」という部分に尽きる。

ここで自由業のジュエリー作家の仕事の内容を語ろうかと思う。

分業化のないフリーランスのジュエリーデザイナー・ジュエリー作家の場合、買付、デザイン、制作、販売の四業務をすべて自分一人でこなさなければならない。

それを見事に一人前にこなしてこそ、初めて「収入を得る」ことができる。

ある意味、そこまでくれば『宝飾家』というクリエイターの分野に入るといえよう。

いわゆるジュエリークリエイター(ジュエリー作家)といったポジションだ。

一昔前までは、ブランド企業に属する社内ジュエリーデザイナーが独立して収入を得ることは至難の業であったが、幸いなことにインターネットEコマース、ECモールの誕生でそれが「実現可能」となった。

インターネット販売に関しては、語らずとも分かると思うので内容は省略させてもらう。

Eコマースを駆使する場合、もっとも大事なのが「Eコマースは場所を選ばない」というメリットを知っておくことだ。

ジュエリーデザイナー・ジュエリー作家を目指す者は、このメリットを最大限生かす必要がある。

年収ばかり気にする者がいるが、じつはデザイナーの独立において「生活コスト」に重きを置くことが大事なのだ。

生活コスト、いわゆる「生活のクオリティ」のことである。

生活クオリティの中で地方と首都との決定的違いは、田舎と都会ではお金の価値が違うことであろう。

同じ1万円でも地方の1万円と大都市の1万円では価値に大きな違いがある。

というのも私たち兄弟が創作活動の軸としている地方都市「姫路市」は人口52万人都市だ。

参照元:アニー「お祝い体験マガジン」より

姫路市はコンパクトシティと呼ばれる西兵庫最大の都市であり、播磨地方の中核都市でもある。ちなみに兵庫県下では、県庁所在地がある政令指定都市の神戸市につぐ規模を誇る。

参照元:WAO「渡邉篤志建築設計事務所」より

つまり播磨の白き都「姫路」は、兵庫県下で二番目に大きい都市ということだ。

そこで生活のクオリティの観点から「東京都」と「姫路市」を比較したい。

まず首都の東京都23区の人口は約1400万人、いっぽう姫路市は約52万人だ。

姫路市は東京都と経済規模も集客力、都市機能も一目瞭然、じつに26.92倍の差がある。

ちなみに姫路市は東京都と比べて水道光熱費や食費といったライフラインはそれほど変わらないので省略するが、圧倒的な差は家賃である。東京都23区3LDKの家賃は平均25万円、姫路市の3LDKの家賃は平均8万円だ。

もちろん地方都市は少子高齢化の影響もあって、家が安く購入できるので、場合によっては0円の場合もある。

実家を継承した場合は猶更だ。

ここで「年収500万円の会社員給料」から、リアルな生活費を確認しようと思う。

年収500万円から社会保険料・雇用保険料・住民税・所得税を差し引くと実際の年間の手取りは約400万円前後となる。

東京都で生活する場合、家賃に年間300万円(3LDKの家賃は平均25万円)支出するため、残りの100万円(1ヵ月約8万円)で生活しなければならない。

それが姫路市で生活する場合、家賃に年間96万円支出、残りは304万円(1ヵ月約25万円)で生活できる。

これが両親等の所有物件であった場合、家賃は0円となる。

実家を継承した場合、実家の一部で業務をこなす場合も同様である。

つまり年収500万円では、東京都において生活は難しいが、姫路市では十二分に生活できるというわけだ。

同じ年収500万円といえども、場所によって「価値が2倍違う」ということだ。これは極論ではあるが、姫路市の年収500万円は東京都の年収1000万円に値する。

近年、地域格差が叫ばれて久しいが、地方には地方の良さというものがある。それが物価の基準が違うということだ。

そこでジュエリーデザイナー・ジュエリー作家として独立し成功するにおいて、もちろん年収アップを目指すのは良いが、まずは「生活のクオリティ」を高めることが大事だというわけだ。

大都会から外れた田舎もしくは地方都市でEコマースを駆使することで、日本中とつながり、日本中のお客様にジュエリーを販売する。

これこそ最先端の仕事であり、ジュエリーデザイナー・ジュエリー作家はやり方次第でそれができる。

イケゾエガレ&ロミオが神戸市や大阪市、東京都といった都会ではなく、姫路市という地方都市および衛星都市を活動拠点としてこだわる理由はそこにある。

ジュエリーデザイナー・ジュエリー作家にしろ、Webデザイナーにしろ、ブロガーにしろ、YouTuberにしろ、会社から独立し、成功する基礎固めには「生活のクオリティ」が大事となる。

参照元:robbreport.com「style」より

というのも、生活のクオリティの充実こそが「作品クオリティの高さ」につながるからだ。

以上がざっくりであるが、これがジュエリーデザイナー・ジュエリー作家として成功する道筋といえよう。