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トルコフスキー家のダイヤモンド

本日の質問

ガブリエル・ダイヤモンドとは何ですか?

今回はダイヤモンド投資を考えておられる個人投資家からの質問だ。

このレベルの投資家は個人投資家というよりも「ダイヤモンドトレーダー(ダイヤモンド投資家)」と称したほうがよいかもしれない。

それでは早速だが質問に答えていこう。

「ガブリエル・ダイヤモンド」とは、ガビの愛称で知られるガブリエル・トルコフスキーことガビ・トルコフスキー卿の最高傑作のダイヤモンドのことである。

世界最高峰のダイヤモンドカッターであるガビ・トルコフスキー自らの名前を関する代表作というわけだ。

ダイヤモンド産業が国家産業の一つといえるベルギー王国より、ダイヤモンド業界への功績を認められ、氏はベルギー王室から騎士の称号を与えられた。

参照元:Planet of Hotels より

王国内では貴族(勲爵士:ナイト)と知られるガビ・トルコフスキー卿、彼がダイヤモンド業界に与えた影響は計り知れない。

彼は歴史上最も有名なダイヤモンドカッターの一族であり、トルコフスキー家の旧当主である。

旧当主ということから2023年5月にガビ・トルコフスキー卿は死去したわけだが、彼の死に関して「ダイヤモンドの素晴らしさを理解した先駆者であり、熟練した職人」とデビアス社は弔辞を述べたほどだ。

ガビ・トルコフスキーは約20年間、デビアス社で働いており、そのキャリアの中で273.85ctのセンテナリー・ダイヤモンドを生み出した。

それ以外に彼が有名なのは「ダイヤモンドに名称を与え、ダイヤモンドの価値を高める能力」に長けていたことだ。

これによりガビ・トルコフスキーが研磨したダイヤモンドは投資の一つとされてきた。

私たちイケゾエガレ&ロミオも先例に倣い、自分たちの作品には「固有名称」を付与している理由はそこにある。

ちなみに「ガブリエル・ダイヤモンド」とは個別ダイヤモンドの名称ではない。

通常のラウンドブリリアントカット58面体のダイヤモンドよりも47面多い105面を有する特別なダイヤモンドことである。

簡単に言えば105面体ダイヤモンドのことであり、トルコフスキー家の世界登録商標であるダイヤモンドブランド「ガビ・トルコフスキー」の職人によって日々生み出される105面体カットのダイヤモンドのことだ。

要約すればガブリエル・ダイヤモンドは個別ダイヤモンドの名称ではないため、投資対象になるかは定かではない。

投資資金に余裕がある個人投資家は、以下の情報を参考にしてもらえれば幸いである。

【2019年4月サザビーズ香港(SOTHEBY’S HONGKONG)】
88.22カラット、Dカラー、フローレンス、オーバルカットTYPE2A 
落札金額:1億800万香港ドル(約15億4200万円:当時レート)

【2020年10月サザビーズ香港(SOTHEBY’S HONGKONG)】
102.39カラット、Dカラー、フローレンス、オーバルカットTYPE2A 
落札金額:1億2100万香港ドル(約17億円:当時レート)

参照元:SOTHEBY’S より

上記のダイヤモンドは両方ともDカラー、フローレス、タイプ2Aと最高レベルのクオリティといえる。

ダイヤモンドには窒素などの不純物が含まれるものだが、TYPE2Aは純粋に炭素だけで構成されるダイヤモンドであり、ダイヤモンド全体の2%以下という非常に希少性が高い。

双方とも個人コレクターが落札と公表されているが、鵜呑みにする必要はなく、むしろ個人投資家と呼んだ方がよいだろう。

参照元:London Art Week より

仮に事業経営者であれば、節税目的で購入したと仮定した場合、すでにサザビーズにて1億800万香港ドルでの売買取引によるエヴィデンスがあることから、何らかの理由にて売却するときにはそれ相当額の金額になるはずである。

以上が今回の質問「ガブリエル・ダイヤモンドとは何ですか?」の私たちの答えである。