今回の質問者は、ラボグロウンダイヤモンドの1カラットネックレスの製作販売を考えているジュエリー作家からの質問だ。
この質問に答える前に重なる内容に関しては、「ラボグロウンダイヤモンドのルース」にて説明しているので内容を省略する。
仮に諸君の中で分からない言葉があった場合、前項の「ラボグロウンダイヤモンドのルース」にて学び直されることをおススメする。
宝石の1カラットの重さは0.2g、大きさにすれば直径約6.50mmだ。これは天然ダイヤモンドも同様である。
ラボグロウンダイヤモンドは研究室で製造された人工的に作られたダイヤモンドであるため、品質もふくめ、安定供給が可能なため、厳密に言えば天然ダイヤモンドの半値の価格帯で取引されている。
例えば同等級・同サイズの天然ダイヤモンドが50万円だった場合、ラボグロウンダイヤモンドは25万円であるということだ。質問者が求める答えになっていれば幸いである。
このように記載すれば、「ラボグロウンダイヤモンドは価値がない」と思い込み、流布する知識浅はかな者がいる。これは天然石ダイヤモンド信仰者による練られた陰謀なのかもしれない。
そこで脱線するが、ラボグロウンダイヤモンド1カラットの真の価値を諸君に伝えておこう。これは宝石商初心者の諸君にとって1,000万円の価値がある考え方なので、是非とも覚えておくように。
［同等級・同サイズの条件］
天然ダイヤモンド50万円＝ラボグロウンダイヤモンド25万円
これは1カラット個体でのダイヤモンド価格だ。ちなみに下記のダイヤモンドはラボグロウンダイヤモンドだ。
再び話を戻すが天然ダイヤモンドがなぜ高価及び価値があるのかを問いたい。それは世界で1個しか存在しないからだ。
しかしラボグロウンダイヤモンドは同等級・同サイズを品質をコントロールしながら量産できる。ここに価値の転換、すなわちパラダイムシフトが起こっていることに多くの宝石商は残念ながら気づいていない。
気付いているのだとしても理解しようとしないのだ。そもそもダイヤモンドのジュエリーは、資産性の高さから豪華絢爛が称賛されるジュエリーでもある。
例えば25万円の価値がある1カラットのラボグロウンダイヤモンドを10個あしらったペンダントトップがあるとしよう。その価値はいくらかといえば250万円である。
一方で1カラットの天然ダイヤモンドを10個あしらったペンダントトップがあるとしよう。しかし等級は最初の1カラットよりも低いダイヤモンドばかりであった場合、その価格は残念ながら150万円前後となる。
ダイヤモンドの価値を決定づけるのは、もはや「天然」「ラボグロウン」区分ではない。すべては「ダイヤモンドの等級次第」なのだ。
そのことに気付いている宝石商は残念ながら少ない。
天然ダイヤモンド1カラット（SI1・Ｈカラー・VeryGood）より、ラボグロウンダイヤモンド1カラット（VVS2・Ｄカラー・EX）のほうが市場評価は高いのだ。
しかもそれを10個あしらったものならば言うに及ばずである。
天然ダイヤモンドのデメリットは唯一無二の個体（量産不可）ということなのだ。別の角度から考察すれば、それがダイヤモンドの資産性のメリットでもある。
まさに長所は短所であり、短所は長所でもあるという典型的な事例ではあるが、世の中の一般的にデメリットとされる安定供給できるラボグロウンダイヤモンドは、見方を変えればメリット以外の何でもない。
ここにダイヤモンドにおける「価値の転換」がある。
同一等級の天然ダイヤモンド1カラットに対し、ラボグロウンダイヤモンド1カラットはどんなに足掻いても勝てない。
だからこそラボグロウンダイヤモンドの正しい売り方は1カラット売りではなく、5カラットや10カラットといった複数個で販売するのが正しい方法なのだ。
天然ダイヤモンド1カラットのジュエリーに対して、ラボグロウンダイヤモンド5カラットのジュエリーで勝負すれば、天然ダイヤモンドの価値に圧勝することが間違いなく、諸君が「巨万な富」を得ることを想像に難くない。
ここで私たちイケゾエガレ＆ロミオは宝石商初心者の諸君に問いたい。
イケゾエガレ＆ロミオとパートナーシップを締結すれば、ラボグロウンダイヤモンド1カラット（価値として25万円）が「特別価格」で手に入るとなれば、宝石商初心者の諸君にとって大きなチャンスであると思う。しかしそれは少数ロットの仕入れとなることはお忘れなく。
諸君以外の他の読者の方々の割当量を考慮したとき、少数ロットでの取引となることを心掛けて頂きたい。なぜなら「富」は独り占めするのではなく、分かち合うものだからだ。
ラボグロウンダイヤモンドのルースの購入方法は、イケゾエガレ＆ロミオのメールマガジン購読者のみに「開示」しているので、購入希望者はメルマガの登録をされることをおススメする。
ラボグロウンダイヤモンドの1カラットの価格を教えて下さい