![offical banner](https://ikezoe.jp/wp-content/uploads/2023/12/offical-banner.jpg)
![Blue Diamond1](https://ikezoe.jp/wp-content/uploads/2024/05/Blue-Diamond1-1024x1024.jpg)
今回の質問者は、イエローダイヤモンドのトリートメントの質問者からの質問だ。
ブルーダイヤモンドのトリートメントについても、概要は「イエローダイヤモンドのトリートメント」と同じなので、時間がある方は後学のために読まれることをおススメする。
![cccd2bc758949f98d64a7d337d76ec6a](https://ikezoe.jp/wp-content/uploads/2024/05/cccd2bc758949f98d64a7d337d76ec6a.jpg)
それでは時間もないことなので本題に入らせてもらう。
イエローダイヤモンドのトリートメント同様にトリートメント処理には代表的な処理が4処理ある。
復習もかねて記載させてもらうと充填処理、LDH処理、カラートリートメント処理、HPHTプロセスの4処理である。
各処理の詳細に関しては「イエローダイヤモンドのトリートメント」を参照すれば学び得ることなので本記事では割愛させてもらう。
![Changing the Natural Essence of the diamonds](https://ikezoe.jp/wp-content/uploads/2024/04/Changing-the-Natural-Essence-of-the-diamonds.jpg)
人為的にブルーカラーを造る方法は至ってシンプルだ。
HPHTプロセス(高温高圧プロセス)を例に説明させてもらえれば、ダイヤモンドは窒素を多く含めばイエローダイヤモンドになり、ホウ素を多く含めばブルーダイヤモンドになる。
![Image1 WEB 16 9 HPHT Treatment color 700x394 1](https://ikezoe.jp/wp-content/uploads/2024/04/Image1_WEB_16-9__HPHT-Treatment-color-700x394-1.jpg)
窒素とホウ素の加減により、イエローとブルーの間のグリーンダイヤモンドが人為的に生成される。
これが人為的にカラーダイヤモンドを生成する方法である。
![diamond1 1](https://ikezoe.jp/wp-content/uploads/2024/04/diamond1-1-1024x381.jpg)
ちなみに色の起源がオリジナル、いわゆる天然色因のブルーダイヤモンドの価値は以下のとおりだ。
天然色因のブルーダイヤモンドは「Type IIb」と呼ばれ、その産出量はピンクダイヤモンドよりも高めの0.5%程度のことから希少性は言うに及ばず、また産出量が少ないということは「市場にでれば値段が高騰しやすい」ということだ。
これはブルーダイヤモンドだけでなく、需要と供給の問題からすべてのカラーダイヤモンドにいえる現象でもある。
![Diamond Colour Enhancements](https://ikezoe.jp/wp-content/uploads/2024/04/Diamond-Colour-Enhancements-1024x1024.jpg)
さて気になるブルーダイヤモンドの価格だが、私たちの業界ではサザビーズ・クリスティーズでの落札価格が指標(ベンチマーク)となるため、この指標を参考にして諸君のブルーダイヤモンドの価格及び価値を伝える。
![London Art Week 1 1024x1024 1](https://ikezoe.jp/wp-content/uploads/2024/05/London-Art-Week-1-1024x1024-1.jpg)
6.04カラットのエメラルドカットのブルーダイヤモンドの指輪(IF、Fancy Vivid Blue)
落札価格:61.927,500HKドル(当時レート:約9億3500万円)
1カラット換算1億5500万円だ。
5.30カラットのエメラルドカットのブルーダイヤモンドの指輪(VS2、Fancy Vivid Blue)
落札価格:6,201,250英ポンド(当時レート:約9億6500万円)
1カラット換算1億8200万円だ。
上記は過去のブルーダイヤモンドの落札価格であり、現在の落札価格はさらに高値で取引されている。
11.16カラットのブルーダイヤモンド「ブルガリ・ラグーナブルー(IF、Fancy Vivid Blue)」
落札価格:25,00,00ドル(当時レート:約37億円)
1カラット換算3億3154万円だ。
![Bulgari Laguna Blu 11.16 carats 1](https://ikezoe.jp/wp-content/uploads/2024/05/Bulgari-Laguna-Blu-11.16-carats-1.jpg)
それでは人為的ブルーダイヤモンドに価値があるかどうかはメルカリで取引されている金額を参考にしよう。
![43f75bfc4cabc833a042214813a33cd1](https://ikezoe.jp/wp-content/uploads/2024/05/43f75bfc4cabc833a042214813a33cd1-1024x671.jpg)
BtoC市場のメルカリでは、0.50カラット前後のブルーダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)が44万6000円にて販売されており、1カラットであれば80万円前後だろう。
ちなみに処理石のブルーダイヤモンド1カラットの卸価格は数万円である。
![Appraisal](https://ikezoe.jp/wp-content/uploads/2024/03/Appraisal.jpg)
ブルーダイヤモンドに関しては処理石よりも合成石であるラボグロウンダイヤモンドのほうが取引価格は高い。
前述の「イエローダイヤモンドのトリートメント」でも記載したが、ラボグロウンダイヤモンドのステークホルダーである私たちの「商品一覧」をみて頂ければ、読者諸君のお気に入りが見つかるかもしれない。
![GIA4 768x984 1](https://ikezoe.jp/wp-content/uploads/2024/05/GIA4-768x984-1.jpg)
これが今回の質問「ブルーダイヤモンドのトリートメントについて教えて下さい」の私たちの答えである。
文:イケゾエガレ 編集:琳派編集部
ブルーダイヤモンドのトリートメントについて教えて下さい