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デマントイドガーネットの価値

本日の質問

デマントイドガーネットには投資価値がありますか?

今回の質問者は、デマントイドガーネットを投資目的として購入しようと考えている某投資家からの質問だ。

私たちイケゾエガレ&ロミオと顧問契約を交わしていない方からのこのような質問は一切答えないものだが、今回は顧問契約を考えているということから特別に質問に答えていこうと思う。

それでは質問の本題に入りたいと思う。

参照元:Wikipedia「ウラル山脈」より

まず「デマントイドガーネット」は鉱石ガーネットのなかでグリーンカラーを要するガーネットのことだ。

鉱石ガーネットの亜種(変種)であり、鉱物学的にはデマントイド変種と呼ばれる。

鉱物学名称のデマントイドガーネットと一般的に呼ばれていることから、宝石業界も踏襲してグリーンガーネットのことをデマントイドガーネットと呼称している。

そしてガーネットの中でも希少とされているのが、ロシア産のデマントイドガーネットだ。

参照元:GIA「1月の誕生石 ガーネット」より

デマントイドガーネットは、高屈折率とダイヤモンドよりも高い分散度があることから、ファセット加工を施せばダイヤモンドのような輝きとファイアを見せる。

そのような経緯から「ダイヤモンドのようなガーネット」と呼ばれたことから、フィンランドの鉱物学者の提案により、グリーンガーネットはデマントイド(オランダ語でダイヤモンドの意味)と呼ばれる。

ちなみにグリーンガーネットの色の起因はクロムが含まれていることによるものだ。

一番最初にデマントイド鉱脈は、1868年ロシアの中西部ウラル山脈付近の鉱床である。

当然のようにダイヤモンドのような輝きを解き放つデマントイドガーネットは、すぐに貴重で高価な宝石となり、さらにロマノフエッグの考案者でありロマノフ王朝の御用達宝石商であったピーター・カール・ファベルジェによって、デマントイドを使用したジュエリーが発表されると人気を博したといわれる。

「ファベルジェの卵|グリザイユ」参照元:craft design「金属」より

アメリカにおいては、あのティファニー社に籍を置いているモルガナイトの命名者である宝石学者クンツ博士が「エメラルドのようなグリーンだ」として絶賛され、某社のジュエリーコレクションに加えられたほどだ。

ジョージ・クンツ博士とモルガナイトの結晶体

現在、デマントイドガーネットの鉱床及び鉱山はロシアだけでなく、ナミビア、イタリア、イラン、アフガニスタン、マダガスカルなどその他いくつかの場所でも見つかっている。

とくにロシア産のデマントイドガーネットには、馬の尻尾(羽のような金色の糸)のような針状インクルージョンが存在しており、その形状から「ホーステール」と呼ばれている。

参照元:Wikipedia「デマントイド」

これは他のデマントイドガーネットには見受けられない、ロシア産デマントイドガーネットの特徴でもある。

通常、インクルージョンがある宝石の評価は低いものだが、ホーステールが存在するデマントイドガーネットは天然の証拠であり、何よりもロシア産を意味することからデマントイドガーネットの価値を高めるかたちとなっている。

現在の宝石業界ではウラル山脈付近の鉱床は閉山となっていることから、ホーステールの含有のデマントイドガーネットは別格価格(プレミアム評価)となっている。

さて読者諸君が気になるホーステールがあるデマントイドガーネットの価値だが、最高級のエメラルドと同等価格ということだ。

諸君が投資目的としてデマントイドガーネットの購入を考えているのであれば、上記の内容を参考にしてもらいたい。

以上が今回の質問「デマントイドガーネットは投資価値がありますか?」の私たちの答えである。