本日は銀製品にありがちな「黒ズミ」の除去方法をについて諸君と語ろう。
まず銀(シルバー)は、空気に触れた瞬間から劣化が始まる非常にデリケートな地金であることを知ってほしい。
愛着のある銀ジュエリー(シルバーアクセサリー)に変色は付きものなのだ。
これは銀、とりわけ貴金属特有の宿命といっても良い。
その変色した銀を元々の高貴な輝き、つまり鏡面磨きの状態にもどす方法を諸君に伝授したい。
ちなみにこれはグッチやティファ二―などの有名ブランドのシルバージュエリーの場合においても応用できる方法なため、覚えていても覚え損はないだろう。
全部で4種類の黒ズミ除去の解決方法がある。
1点目は購入元のブランドメーカーに頼んで新品仕上げをしてもらう。
これは確かにお金はかかるが一番手っ取り早く、そして確実な方法である。
スーパーブランドで知られるブルガリやティファニー等のジュエリーメーカーには、必ずアフターケアの対応がある。
黒ズミ以外の経年劣化によるメッキの剥がれや小傷等もアフターケアとして受付可能のため、黒ズミの除去も合わせて修復可能な経年劣化の傷みはアフターケアにて対応してもらう方が良い。
ブランドには「ブランド特有の技術がある」ことを忘れてはいけない。
2点目は市販の薬品(シルバークリーナー)を使用して黒ズミを除去することだ。
ネット通販Amazonでシルバークリーナーで検索すれば、メーカーによる商標は違えどもシルバークリーナーの商品が表示されるので、この市販の薬品を使えば黒ズミは解決できる。
もちろんAmazon以外にもホームセンターでも購入可能なので安心してもらいたい。
手先が器用な方には「自分で黒ズミを除去する」方法も選択肢の一つといえるだろう。
3点目は超音波洗浄器を使用して「洗浄」することだ。
俗にいう眼鏡クリーナーのことである。行きつけの眼鏡屋があれば、事情を話す必要があるだろうがクリーナーを使わせてもらえるかもしれないので駄目もとで相談するのも一つの手であろう。
人間関係が気になる方は、超音波洗浄器は数千円で購入できる代物なので購入も考えてみたらどうだろうか?
4点目は重曹で黒ズミを除去する方法だ。
熱湯の入った容器にアルミホイルを入れ、大さじ一杯の重曹をいれると重曹とアルミホイルが化学反応を生じ、その効果によりSilver925の黒ズミを除去してくれる化学的現象である。
まさに「化学の力」ともいえるわけだが、これは中世ヨーロッパ時代に「錬金術の初歩学」として体系化された技術の一つであり、一番安上がりな方法ともいえる。
ちなみにメーカーへのアフターケア以外の解決方法では、シルバージュエリー専用クロスで銀のジュエリーを丁寧に拭きとることを忘れてはならない。
これはクロス生地を通して、経年劣化による小傷を磨きあげる作業でもある。
視点を変えれば、クロス生地で小傷を磨くことができるほどシルバージュエリーは「傷がつきやすい」という意味でもある。
是非、読者諸君もシルバージュエリーの手入れ方法に困ったときは、上記4点のうちいずれかを試してもらいたい。
シルバーアクセサリーのお手入れ方法を教えてください