読者の諸君からよくパワーストーンの効果、とりわけアメジストの効果について質問が寄せられるので、一般的に「恋愛運が凄いとされるアメジストの効果」について、宝石商として回答しようと思う。
よく愛好家のなかではパワーストーンの効果なかでも別格とされるのが「アメジスト効果」だ。
ところでアメジストの効果を語る前にだが、この宝石について諸君と知識を共有したい。アメジストはご存じのとおり『紫水晶』と呼ばれる2月の誕生石でもある。
鉱物学的に述べるならば、透明水晶が微量の鉄イオン(Fe)を含むことにより紫色の色づいた水晶であり、宝石学的には水晶の最高位に位置する宝石だ。
かつて聖徳太子は律令制度の「冠位十二階」を確立する際、冠や衣の色を位によって定め、「紫を最高位の色」としたことで、古来日本では「紫色は最上位の色」、高貴な色とされた経緯からアメジストは最高位の水晶とされる。色彩心理学的にも紫の色彩効果は、鎮静効果および集中力の向上効果があると公認されている。
また日本国内だけでなく、アメジストは西欧の王室及び王族も「権力の象徴」としてこよなく愛され続けた高級宝石で知られる。とくにカトリックの大司祭の胸当てにも好んで用いられ、経緯は不明だが西洋星占いでは「大天使ラファエルの宝石」として重宝されている。
古今東西の歴史の中でこれほど愛され、歴史のある宝石は私たちイケゾエガレ&ロミオは宝石学的に知らない。
歴史を深読みすれば、アメジストは少なからずも様々なドラマを生み出しており、古今東西の多くの人の人生を左右してきた宝石という事実がある。それがアメジストの宝石単体による力用かどうかは不明である。
アメジストの物語といえば、大英自然史博物館に収蔵されている英国人エドワード・ヘーロン・アレン氏の「呪われたアメジスト」が大変有名だ。
エドワード・ヘーロン・アレン氏の呪われたアメジストは原石ではなく、オーバルカットの約3.50センチ×2.50センチの裸石(業界ではルースと呼称する)に装飾が施されたジュエリーだ。
アレン氏によれば、このアメジストのジュエリーは、元大英帝国の支配下にあったインド帝国の都市カーンプルに建つインドラ神殿(通称:雷神神殿)に納められていた宝飾品だったが、帝国統治の崩壊に伴い、大反乱が起き、インドラ神殿は略奪に遭い、英国軍大佐W・フェリスが国外に持ち去ったそうだ。
奇妙なことにフェリス大佐はその日に健康と財産を失い、やがて死を迎えることになった。
インドラのアメジストのジュエリーを相続した子息も不運に苦しみ、知人を介し、こうして博識家にしてペルシア語の専門家のアレン氏がインドラのアメジストを譲り受けた。
譲り受けたとはいえ、氏自身もインドラのアメジストを一時的に手元に置くが、取り扱いに大変困り、幾人かの友人たちに無償で譲り渡したものの、インドラのアメジストを受け取った友人たちは自殺したり、災害に遭ったり、失脚したりし、不幸な因縁を絡ませて氏のもとへと戻ってきた。
エドワード・ヘーロン・アレン氏は、このアメジストを思いきって運河に捨てたものの、3ヵ月後には浚渫船(しゅんせつせん)がそれをすくい上げ、氏の知人が入手したため、知人の不幸を防止するために結局のところアレン氏が買い取るはめになった。
その後、彼はインドラのアメジストを七重の宝石箱に入れ、銀行の私設金庫に保管することにしたそうだ。
彼の遺言書には「自分の死後、不幸な連鎖を止めるために33年間は銀行の金庫に厳重に保管しなければならない」とあったそうだが、アレン氏の愛娘は父が死ぬと1年もたたないうちに「このアメジストは呪われており、この紫の宝石は血とかつての所有者たちの不名誉で染まっている」
「運河に捨ててもなぜかアレン家の手元にもどってくる」という手紙とともに、この大粒のアメジストを大英自然史博物館に寄贈されたそうだ。
以後は所有者に悲劇をもたらすことで知られる「呪われたアメジスト」として、大英自然史博物館に厳重に所蔵されている。
アレン氏の場合、極端な話かもしれないが『呪い』の連鎖は尾ひれがついたものだと思う。
私たちが生きる実社会において、嫌なことやネガティブなことは正直のところ日常茶飯事だ。
嫌なことやネガティブなこと、つまり自分自身にとっての禍を自分で受け止められない人間は「どこかで誰かの責任」にしたがるものだ。
当時はそれがインドラ神殿に安置されていたアメジストのジュエリーに過ぎなかっただけであって、英国軍大佐W・フェリスの死とともに何かあるたびに『呪い』と過剰反応されてきたのだろう。
この事実を垣間見て、そろそろ本題に入ろうかと思う。
一般的には「金運・恋愛運・仕事運がすごい」とされるアメジストの効果について、現代宝石学の知識を持って紐解きたい。
読者の諸君から寄せられた「金運・恋愛運・仕事運がすごい」とされるアメジストの効果についてだが、宝石学の象徴としてアメジストには権威があるということだ。
富める者、格式ある者、高貴なる者、権威ある者という宝石言葉を持つことから「アメジストを所有することは金運・恋愛運・仕事運がすごい!」、つまりそういった効果というか、心理学でいうところの『暗示』を知らずしらずのうちに記憶にインプット(刷り込み)され、アメジストを購入した者の行動に即反映されるものと思える。
アレン氏のアメジストのジュエリーに関してはネガティブシンキングが色濃く反映されたにすぎず、インドラのアメジストに罪はない。これはアメジスト以外にもパワーストーンと呼称される宝石たち全般にもいえる。
『願いが叶った』とか『願いが叶う』というのはパワーストーンの力や効果ではなく、身に着ける個人による未来に対しての責任ある行動力の結果であり、パワーストーンはそれを意味付けさせたり、後付けさせる存在なのだと思う。
アメジストに関していえば、アメジストは古来から富める者、格式ある者、高貴なる者、権威ある者が身に着けた宝石史から、愛好家のあいだでは「金運・恋愛運・仕事運がすごい」とされてきた。
それらは先例による未来への責任ある行動、分かりやすくいえば実例から「アイツにできて私にできないはずはない!」という少なからずも個々人の自信につながり、その自信がポジティブな行動を生みだしたのだと思える。
つまりこれがアメジストを身に着けていれば金運・恋愛運・仕事運がすごくなったということである。
決してアメジスト自体に力や効果があるのではなく、アメジストを身に着けた本人の行動力の真価がいかんなく発揮された結果なのだろう。
これがイケゾエガレ&ロミオのパワーストーンに対する公式見解だ。
現代宝石学の知識をもって紐解いた「金運・恋愛運・仕事運がすごい」とされてきたアメジストの正体、もしくは実体ではなかろうかと思う。
ここで是非とも諸君に気づいてもらいたいのが、歴史に名高いエドワード・ヘーロン・アレン氏のアメジストは、運気を売りにしているパワーストーンではなく、優れた宝石彫刻師(業界の専門用語でラピダリストと称する)によるカッティングが施されたジュエリー用の『裸石(ルース)』であり、立派な宝飾品であるということだ。
読者の諸君が「金運」「恋愛運」「仕事運」に前向きに意識を高め、個人の可能性及びポテンシャルを引き出すためにアメジストの宝飾品を身に着けたいのであれば、私たちイケゾエガレ&ロミオは心から諸君の人生を応援する。
なぜならイケゾエガレ&ロミオでは高品質のアメジスト(裸石:一粒大)をご用意することも可能だからだ。
ちなみに私たちが選んだ「高品質のアメジスト(裸石:一粒大)」は、諸君が心から渇望する「金運」「恋愛運」「仕事運」の効果を高めるために必要なモチベーションをアップグレードする美しさがある。
そのギラギラと輝きやまない美しさは、必ずや諸君の欲望を叶えるための行動力(アクション)を後押しするアメジストになるだろう。
以上のことから「金運・恋愛運・仕事運がすごい」とされるアメジストの購入を希望される方は、私たちのアドバイスや諸君の悩み相談も含め、王の名を冠する宝飾家のメルマガ(登録無料)されることをおススメする。
また本サイトでは、一般消費者向けに買いやすい価格のアメジストジュエリーも取り揃えているので、興味がある方はメールを頂ければ幸いだ。
アメジストって凄いエネルギーを秘めているパワーストーンですか?