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5月誕生石のエメラルドジュエリー

本日は日本でも人気のが強い宝石エメラルドについて質問が来ているので、答えていきたく思う。

本日の質問

5月の誕生石エメラルドのジュエリーの相場を教えてほしい

「5月生まれの彼女に5月の誕生石エメラルドのジュエリーを贈りたい」というの質問を頂戴したわけだが、エメラルドはご存じのとおり世界四大宝石であり、ダイヤモンド、ルビー、サファイアに次ぐ人気がある宝石だ。

早速だがエメラルドの歴史について語ろうかと思う。

まずエメラルドは、緑柱石(ベリル)の一種であり、強い緑を帯びた宝石である。エメラルドの和名は翠玉(すいぎょく)、もしくは緑玉(りょくぎょく)と呼ばれるように日本人にもなじみがある宝石だ。

読者諸君はお気づきかもしれないが、鉱物学と宝石学は石の名称が異なる。

例えばコランダムの場合、赤色であればルビー、青色であればサファイア、黄色であればイエローサファイア、緑色であればグリーンサファイア、桃色であればピンクサファイアもしくはパパラチアサファイアなど多岐にわたる。

ベリル鉱石も同様だ。

緑色であればエメラルド、桃色であればモルガナイト、水色であればアクアマリン、黄色であればヘリオドールと大きく宝石名称が異なるのもベリル鉱石の面白いところである。

もちろん宝石の価値も色味によって大きく異なる。

さてエメラルドの語源は古代サンスクリット語で「緑色の石」を意味する「スマラカタ」にある。

それがギリシャ語、ラテン語、最後に古フランス語の「エスメラルド」へと変化し、現在の「エメラルド」となった。

エメラルドの最大の魅力は「エメラルドグリーン」と称される美しい緑色であり、その美しさから古代ローマや古代ギリシャでは占星術の影響から「ヴィーナスに捧げる宝石」として知られる。

とある文献によれば、かのアレキサンダー大王は戦いのときには「自分自身の守護石」として、大粒のエメラルドを身に着けていたそうだ。

伝説といえば興味深いものとして、カエサル・シーザーに愛された「絶世の美女」と謳われる古代エジプトの女王クレオパトラもエメラルドを愛用していたことは大変有名だ。

美しいグリーンの魅力に取りつかれたクレオパトラのエメラルドへの執着心、むしろエメラルド愛は「クレオパトラ鉱山」と称されるエメラルド鉱山を所有していたほどだ。

この鉱山は1818年にフランス人によって発見され、歴史的実在が証明されている。

これほど古今東西の歴史的人々からエメラルドはその価値が認められ、愛されているといっても過言ではない。

さてエメラルドの諺に「キズ一つないエメラルドを得ることは、 欠点のない人間を探すより難しい」といわれるように5月誕生石のエメラルドは、原石加工の時に「オイル含侵処理」を施しながら研磨をしていく。

この処理は、内包物(インクルージョン)を見えにくくするだけでなく、内包物による割れやすさを回避して耐久性をアップさせる効果もあるわけだが、これをコランダム鉱石であるルビーやサファイアに施せば、その価値は大きく下がる。

以上のことから天然のエメラルドのほとんどには内包物が多く入っていることから透明度と強度を高めるため、オイル含侵処理されたエメラルドは 「天然」もしくは「評価(価値)を下げない処理」と全世界的に認められている。

エメラルドがキズのような内包物が多い理由は至って簡単である。

これは地中奥深くで結晶生成時に生じるからであり、ゆえに内包物が天然の証にもなっていることから内包物が少ないエメラルドは希少性が高くなる。

大半の宝石は加熱処理やオイル含侵により、透明度や内包物などはなくなるがエメラルドだけはベリル石の特徴から内包物を隠すことも難しい宝石であり、この諺のようにキズ一つないエメラルドを得ることは奇跡的ともいえる。

ちなみにオイル含侵処理を行っていないエメラルドは、鑑別書には「無処理」「ノンオイル」と記載されるが、その価値は当然のように計り知れない。

参照元:PR TIMES

エメラルドのなかでもとくに効果とされるのが、「ノンオイル」のみ現れる特殊効果エメラルドだ。

例えばキャッツアイ効果(シャトヤンシー効果)があるエメラルド・キャッツアイ、アステリズム効果(スター効果)があるスターエメラルドなども大変高価であるが、最近ではトラピッチェエメラルドと呼ばれる均等に放射状に六角形のスターのかたちをした六角形波形のエメラルドも非常に希少である。

このように5月の誕生石エメラルドといえども、バリエーションは非常に豊富であり、それをジュエリーに仕上げたものとなれば、裸石よりも当然のように高価になり、取引相場という点では明確に答えることは難しいのが事実だ。

ちなみにこれは余談ではあるが、海外高級オークション会社のサザビーズ(Sotheby’s)のフランク・エヴァレット氏(Frank Everett)によれば、2021年6月に開催されたオンラインオークションにて、エメラルドのリングが約208万円(最低見積価格は約132万円)にて落札されたそうだ。

これが5月の誕生石エメラルドの価値である。

もちろん私たちイケゾエガレ&ロミオでは、世界中のオークション会社の動向を日々チェックしている。

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