本日はアンティークジュエリーの購入における心構えを読者に伝授したいと思う。
わが国のジュエリー市場がまだ若いといえ、アンティークジュエリーが歳月を経た一般の中古品ジュエリーと同じ分野の製品と思い違いをなされている読者が意外と多いことに驚いている。
今回は友人に勧められて、アンティークジュエリーのコレクションを始めるにあたり、最初にアンティークジュエリーの指輪を購入しようとして、その値段の高さに驚いた読者からの質問だ。
アンティークジュエリーの指輪だけでなく、アンティークジュエリーそのものが一般的なジュエリーと違い、歴史的価値及び評価が前提となるので、まずは「アンティークジュエリーとは?」を前知識になるので、是非ともお目を通してほしい。
前述したがアンティークジュエリーの指輪は古美術品にあたるので、宝石価値というより歴史的評価が価格に「+α」される。
つまりアンティークジュエリーは「現在の金相場や宝石評価は一切通用しない」ということだ。
比較的価値が高いとされるアンティークジュエリーの指輪は、およそ100年前に欧米の宝石市場に流通した作品が多く、古宝石商の専門用語でいえば「発掘」を行うことから鑑定眼・審美眼といった専門知識、手に入れるまでの労力などをふまえて考察するならばアンティークジュエリーの指輪は100万円単位からが相場となる。
発掘コストの関係上、どうしても高額になるのだ。決して古宝石商が「ぼったくり」をしているわけではないので安心してもらいたい。
「古宝石」と呼ばれるアンティークジュエリーは、不動産同様に1点モノであり、縁モノつまり一期一会の出会いといえる運命的な意義を有する宝飾品といえる。
それぐらいの値段をだしてでも購入したい方が存在するからこそ、アンティークジュエリーの相場は崩れにくく、昔から投資先としても人気が非常に高い。
そのなかでもアンティークジュエリー初心者が比較的購入しやすいとされるのが指輪といえる。
とくにコレクターの中で高値で売買されているアンティークジュエリーの指輪といえば「サインドジュエリー」と呼ばれる作家サイン入り(或いは刻印入り)のアンティークジュエリーの指輪だろう。
それではどんな指輪が価値があるかといえば、千差万別とコレクターの好みにもよるが間違いない逸品というのであれば、ジョージアン時期、グランピリオド時期、エドワーディアン時代、アール・ヌーヴォー時期、アール・デコ時期の5時期の作家モノジュエリーはアンティークジュエリーとして非常に価値が高い。
というのもジュリアーノ一族、カステラー二一族の作品の一部は、国立ヴィクトリア&アルバート博物館(通称:V&A)に所蔵されていぐらいだ。
V&Aに所蔵されるということは、彼らの作品は国宝とまではいわないが、博物館級にして歴史的価値があることを英国王室が公認しているようなのものだ。
事実、グランピリオド時期に活躍した天才宝飾家のジュリアーノ一族、カステラー二一族の作品は非常に価値が高く海外高級オークションでも数百万円の取引実績があるぐらいだ。
アンティークジュエリー初心者の方は、知識が乏しいこともあり、購入時において価額をごまかされる実例もあることから、私たちイケゾエガレ&ロミオにご相談頂ければ適正価格をお伝えするので、王の名を冠する宝飾家のメルマガ登録(無料)されることをおススメする。
なぜアンティークジュエリーの指輪は中古品なのに高いんですか?