本日は、ピアスとイヤリングの違いについて詳細にお伝えしたいと思う。これはまさに日本と海外の価値観の違いともいえる。
質問者から海外の友人が「ピアスとイヤリングは海外では同じ意味」といわれたとのことなので、ピアスとイヤリングの違いを詳細にお伝えしたいと思う。
まず語源となる英語「Earrings」だが、「耳飾り(耳の指輪)」という意味になり、海外では外耳につける装身具のことだ。
Earとは耳、ringsは両耳につけるリングなのでringではなく、複数形のringsとなる。
ではピアスとはどういう意味なのかといえば、Pierce(突き刺す)という意味だ。
外国人がピアスという単語で思い浮かべるのものは中世ヨーロッパ期のレイピアや騎士が試合時に用いた武器「ピアス(槍)」であり、耳飾りではない。
読者諸君が疑問に思っているピアスはPiercing(穴を開ける)という意味であり、Earrings(イヤリング)の「rings」とはまったく意味が異なる。
Piercingの「ing」は動詞であり、穴を開けるという意味にすぎない。
従って英語圏の海外及び諸外国ではピアスのことを「Piercing」とは呼ばず、イヤリングと呼んでいるのが事実だ。
つまり英語圏では耳につけるアクセサリー・ジュエリーを総称して「Earring」と呼んでおり、読者諸君が思い浮かべる「イヤリング」は「Earring」のなかの「クリップタイプ」に当てはまり、正しくは「Earclips(イヤークリップ・イヤリング)」と呼ぶ。
一方でピアスの場合は、「Pierced Earrings(ピアスド・イヤリング)」と呼ぶ。
和製英語によるピアスとイヤリングのカテゴリーがごちゃまぜになったところは、宝飾業界としても反省すべき点ではあるが、読者諸君には理解を求めたいところである。
ここで今一度、復習としておさらいをしておこう。
穴を開けないタイプのイヤリングは「イヤークリップ(もしくはスクリューバック)」と呼び、穴を開けたタイプのイヤリングは「ピアスド」と呼ぶ。
日本ではあまりにもイヤリング=「イヤークリップ(もしくはスクリューバック)」の先行イメージが強いので認識を改めてもらえれば幸いである。
ちなみに私たちイケゾエガレ&ロミオでは「イヤークリップ」「ピアスド」のイヤリングともに取り扱っているが、イヤリングの本来の意味である「耳飾り(耳の指輪)」を重視しているため、セレブが耳に飾るようにようなイヤリングデザインを得意とする。
例えばミスティッククォーツ20ctのピアスド・イヤリングであるとか、ルビー10ctのピアスド・イヤリングなどセレブティ感あふれるデザインのためすぐ売り切れる傾向がある。
そもそも大量生産ではなく、アトリエ型の少量生産のためにすぐに売り切れる理由があるわけだが、イケゾエガレ&ロミオのイヤリングに興味がある方は生産リクエストも可能なので、イケゾエガレ&ロミオ公式のメルマガ(登録無料)を登録されることをおススメする。
海外の友人にピアスとイヤリングは同じといわれたのですが?