今回の質問者は、大学卒業後は宝石専門学校で学び、宝石が大好きで宝石店開業を考えている女性からの質問だ。
早速だが本題に入らせてもらう。
社会経験及び販売経験がないという意味での宝石商・宝石店開業は無謀ともいえる。
まずは学校経由による就職あっせんにより、有名企業の宝石店に就職の上で社会人としてのルールを学び、「宝石販売の基本」を学びながら経験を積んだ方がよいだろう。
それから独立するほうが無難といえば無難である。
これが私たちイケゾエガレ&ロミオの答えではあるが、それではあまりに素っ気ないので、ある宝石商のプロファイルをここで紹介したい。
彼女の名前は櫻井彩子。
銀座和光の宝飾売場出身の母親から宝石のイロハを学び、30歳で宝石商として独立した女性宝石商だ。
親子二代で宝石商として活動しており、その主な販売スタイルは「外商」と呼ばれる販売スタイルだ。
「宝石商 櫻井彩子」は店舗を持たない宝石商で知られる。
彼女の集客方法は主にインスタグラムとLINEである。
2019年10月インスタグラムでジュエリーの情報発信を始めたところ、外商の申し込みが殺到したそうだ。
顧客は女医や経営者、芸能人、インフルエンサー、主婦、会社員など幅広い。
サイト公表によれば彼女の顧客は2000名・公式LINE登録者は7000人。リピート率は9割以上を誇るそうだ。
「宝石商 櫻井彩子」の場合、彼女自身が「ジュエリーブランド(個人宝石商ブランド)」になっているわけだ。
これは有名パティシエの名前を冠するスイーツショップを展開する方法と酷似する。
事実、今後はこのような店舗を持たない「外商スタイル」「個人宝石商ブランド」の宝石販売が主流になるだろう。
インスタグラムとLINEで集客し、希望者のみ「予約」をしてもらい、一流ホテル等の貴賓室にてジュエリーの試着販売を行う。
或いは顧客の自宅へと伺うというものだ。
宝石商自らが顧客を選ぶという「外商営業」は百貨店の外商部からヒントを得たものではあるが、お客様の「顧問宝石商」という考え方は見習うべき営業スタイルだと思う。
「宝石商 櫻井彩子」はこの「非日常」を売りにする営業方法により、渋谷スクランブルスクエアの5階イベントステージaにて、期間限定のポップアップストアを2023年6月25日(金)から27日(日)までの3日間開催した。
その結果、自社サイトも含め、3日間の展示会において300名以上の顧客が来店、過去最高の1億7000万円を売り上げた。
展示会販売としては上場である。
売上の要因、それは至ってシンプルである。
百貨店外商は「超富裕層」が基盤のため、これらの体験をしたい中間層(普段経験できない層)が足を運んだわけだ。
もちろん渋谷スクランブルスクエアによる広報、櫻井彩子自身の精力的な宣伝活動も功を成した。
販売場所が日本人口の10分の1以上集まる東京という点も成功の秘訣だろう。
私たちイケゾエガレ&ロミオがなぜ彼女を紹介したかというと、独立を夢見る諸君に目標をもってほしいからだ。
コストをかけずに宝石商として成功したいのであれば、ただ単純に「宝石商 櫻井彩子」の販売スタイルを真似ればよい。
それには信頼のおける確かなる顧客リストが必要になってくる。
宝石商・宝石店の開業したいのであれば、如何にして顧客リストを手に入れるかということだが、「宝石商 櫻井彩子」の販売スタイルを真似るのであれば、「インスタグラムとLINE」ということになる。
今は昔と違い、宝石店開業においても集客力さえしっかりしていれば誰でも宝石店の開業ができる時代になった。
すでに「インスタグラムとLINE」にて、宝石関連にてフォロワー数が数万あるのであれば、宝石商・宝石店の開業までスタートダッシュすればよい。
場合によっては経験よりもタイミングが成功につながる事があるからだ。
インスタグラムとLINEにて集客後、自社サイトで外商の申込をしてもらい、1対1のプライベート接客を行えばよいだけである。
1対1のプライベート接客に抵抗感があるのであれば、自社サイトでの販売の集中すればいいだろう。
これがリスクのない宝石商・宝石店の開業の仕方だ。
つまり仕入れと販売方法により、読者諸君は「やる気」さえあれば、1年以内には億万長者になっていることは間違いない。
以上が今回の質問「宝石商として宝石店開業を考えており、リスクのない宝石店開業方法をご指南下さい」の私たちの答えである。
宝石商として宝石店開業を考えており、リスクのない宝石店開業方法をご指南下さい