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ピンクサファイアの価値

本日の質問

ピンクサファイアとピンクダイヤモンドの価値の違いを教えて下さい

今回の質問者は、ピンクダイヤモンドの代わりにピンクサファイアの裸石を購入を考えておられる収集家からの質問だ。

ピンクダイヤモンドに関しては過去質問を参照して頂ければ幸いである。

代表的な質問として「ピンクダイヤモンドの価値」をこちらの記事を参照してもらえれば、ピンクダイヤモンドの価値を理解できるかと思ので、ピンクダイヤモンドの価値及び詳細は割愛させてもらう。

今回はピンクサファイアに焦点を当てていきたいと思う。

確かにピンクサファイアはアーガイル産ピンクダイヤモンドの代替品として人気がある。

世界四大貴石の一角である「サファイアの変種」ということもあり、昔から根強い人気があるのは事実である。

ここで復習をしたいのだが世界四大貴石といえば、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドの宝石のことだ。

比較及び相対性で考えるのであれば、ピンクダイヤモンドはダイヤモンドの鉱物学的に亜種にあたる。

またピンクサファイアもサファイアの鉱物学的には亜種といえる。

ダイヤモンドよりも価値が高いピンクダイヤモンドではあるが、だからといってピンクサファイアが通常のサファイアよりも価値が高いかといえばそうではない。

サファイアの中で最も資産価値が高いことで知られるのは亜種のピンクサファイアではなく、非加熱の通常カラーであるブルーサファイアである。

宝石の価値というのは基本的に正常種に対して「希少」かどうかで価値が決定される。

思慮深い読者諸君はすでに分かっているかと思うが「ピンクダイヤモンドが価値が高いからといって、ピンクサファイアが価値が高い」というわけではないのだ。

そもそも論で申し訳ないが、なぜ人々がピンクダイヤモンドの代替品であるピンクサファイアを求めるのかといえば、高騰して手に入りにくいピンクダイヤモンドと比較して、安価で購入しやすいという理由がある。

ピンクサファイアの本当の価値とは、ピンクダイヤモンドと比較して手に入りやすいという購入動機であり、要約すれば「消費者都合」にすぎない。だからといってピンクサファイアの石自体に価値がないのかといえばそうではない。

ピンクサファイアは非加熱や産地にもよるが、1カラット約1万円~100万円前後にて宝石市場にて取引されている。

ちなみに100万円で取引されるピンクサファイアには「理由」がある。

その理由とは「ルビー落ちしたピンクサファイア」だからこそ、その価格で取引されているということだ。

というのもルビーはサファイアと同じコランダムに属するからだ。

赤色をルビー、青色をサファイアと宝石業界では明確に区分して呼ぶのだが、その中間色であるピンクサファイアはプロフィッショナルの宝石鑑定士でも判断が難しい。

ルビーの中でも非常に価値があるルビー、それがビルマ産の非加熱ピジョンブラッドルビーである。

1カラットあたり1000万円から1億円前後で取引されている宝石業界を代表する宝石でもあるわけだが、これが100万円前後で取引されるピンクサファイアの正体だ。

ビルマ産の非加熱ピジョンブラッドルビーと比べれば、ピジョンブラッドルビー落ちのピンクサファイアの価値は「100分の1」になるわけだが、それでも100万円の価値があるのだから重宝及びコレクションに加えることにこしたことはない。

ただ世の中には「ビルマ産の非加熱ピジョンブラッドルビー」と銘打ち、価値のないピンクサファイアを売りつける不届き者の宝石商もいるので注意が必要だ。

或いは「ピジョンブラッドルビー落ちした非加熱のピンクサファイアですよ」といって、ピンクトパーズ等を売りつける宝石商も五万といるので注意が必要だ。

ともあれ宝石(裸石)を購入される場合、リスクヘッジとして私たちイケゾエガレ&ロミオに相談して頂ければ幸いである。

以上が今回の質問「ピンクサファイアとピンクダイヤモンドの違いを教えて下さい」の私たちの答えである。