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スワロフスキー社製のダイヤモンド

本日の質問

スワロフスキー社製のダイヤモンドは本物ですか?

今回の質問者は、20代の宝石専門学生(女性)からの質問だ。

スワロフスキーについて語るまえに「スワロフスキーって一体何ですか?」を読んでもらえれば幸いだ。そのうえで本題に入りたいと思う。

スワロフスキーといえばスワロフスキー・クリスタルガラス(通称:スワロフスキークリスタル)が大変有名だ。

そしてもう一つ有名なものが「スワロフスキー社製のダイヤモンド」、正しくはスワロフスキージルコニアだ。

スワロフスキークリスタルは人工クリスタルであり、スワロフスキージルコニアはスワロフスキー社製のキュービックジルコニアのことを指す。

そもそもキュービックジルコニアとは、装飾用に作られたダイヤモンドの代替品であり、いわゆる「模造石」といわれる人工ダイヤモンドのことである。

自然界に存在しない人間が作り出した模造物である。

確かに一昔前までは天然ダイヤモンドの代替品として、模造石であるキュービックジルコニアは重宝されていた。

その中でも世界的ブランドであるスワロフスキー社の「スワロフスキージルコニア」は、キュービックジルコニアの代表的なものだった。

現在では技術革新及びイノベーションにより、合成ダイヤモンドであるラボグロウンダイヤモンドが誕生したことで業界の需要が変わりつつある。

キュービックジルコニア(或いはスワロフスキージルコニア)のような人工ダイヤモンドではなく、ラボグロウンダイヤモンドは「本物のダイヤモンド」ではあるが、難点として価格が高いことが知られている。

仮に価格が同一であれば、一気に本物のダイヤモンドである「ラボグロウンダイヤモンド」にキュービックジルコニアは置き換わることは間違いない。

現在のところ価値的な評価及び使用用途は以下だ。

現在のジュエリー業界では、低級ジュエリーはキュービックジルコニア、中級ジュエリーはモアサナイト、高級ジュエリーはラボグロウンダイヤモンドとジュエリーの価格と品質によって、ダイヤモンド系のルースが使用されているのが現状だといえる。

この住み分けが上手くいくのかどうかは消費者次第、或いはブランド次第といえる。

というのも最近、戦略的にラボグロウンダイヤモンドを使用する高級ブランドも現れているからだ。代表的なブランドとしてはイタリア共和国ミラノ市に本拠地を置いている高級ファッションブランド「PRADA(プラダ)」の名があげられる。

プラダのラグジュアリーブランド「プラダ エターナル ゴールド」の特徴は、リサイクルジュエリーとラボグロウンダイヤモンドを使用しているからだ。

このラグジュアリーシリーズのブランドコンセプトは地球に優しい、すなわちSDGsであり、明確にいえば「次世代のサスティナブルジュエリー」だと思われる。

そう遠くない未来、高級ファッションブランド「プラダ」のようにスワロフスキーも消費者次第によっては「ラボグロウンダイヤモンド」を使用すると思われる。

いわゆる「スワロフスキー・ラボグロウンダイヤモンド」だ。

仮にキュービックジルコニアの世界的権威であるスワロフスキーがラボグロウンダイヤモンドを主力と使用した場合、良い意味で世界規模の地殻変動が起こる可能性があるので注意が必要だろう。

これが今回の質問「スワロフスキー社製のダイヤモンドは本物ですか?」の私たちの答えである。