今回の質問者は、宝石店経営のバイヤー兼オーナー(女性)からの質問だ。
彼女は月商1000万円を売り上げるネットショップの宝石店経営者だが、合成石であるクレサンベールがなぜこんなに高いのかと疑問を抱き、私たちイケゾエガレ&ロミオ(以下、イケゾと称する)にアドバイスを求めてきた。
それでは本題に入ろうかと思う。
「なぜクレサンベールのパパラチアサファイアは高いのか?」、他社では数千円で販売されている合成サファイア(裸石)がこんなに高いのかといえば、いくつかの要因があるので説明していこうと思う。
確かに直営店価格では、クレサンベールのパパラチアサファイアは40万円前後する。
クレサンベールジュエリーが高い要因の一つとして、生成要因における生成コストがあげられる。
まずクレサンベールは他の合成石とは違い、生成工程が「再結晶」を伴う工程のために非常に手間がかかるということだ。
できるだけ自然と同じ工程により生成するために出来上がる研磨前原石も品質がまばらである。
例えば極端な話ではあるが、再結晶による合成石の生成に10個成功したとしても、宝石質の合成石はそのうち2個だけだったりする。
当然のようにその2個分に8個分のコスト分が上乗せされる。
更に宝石質の原石を宝石研磨職人(ラピダリスト)によってカッティングされるのであれば、その研磨技術料も出来上がった宝石に上乗せされる。
こうして出来上がったクレサンベールの裸石をジュエリーにするために必要なのが地金である。
昨今、円安や国際情勢の影響を受けて金相場等は2倍から3倍に上昇しており、当然のように仕入れ価格もあがっている。
更にはクレサンベールを地金にセッティングするには宝石職人等の技術料が必要不可欠だ。
資本力がある京セラジュエリーが他社に外注にすることはないため、宝石研磨職人や宝石職人等を自社雇用していると仮定した場合、クレサンベールに上乗せされるのは技術料ではなく人件費となる。
クレサンベールの生成は10個とかそういう少量ではなく、100個単位であるため、それらにかかったコストがクレサンベールの販売価格に反映される。
次に販売要因によるコストがあげられる。
ご存じのとおりクレサンベールは京セラの登録商標である。
販売制約に至るまでの広告宣伝費をも含めた販売管理費、最後に「ブランド料」が上乗せされているわけだ。
京セラのクレサンベールが高いのは「ブランド」であるからだ。
ちなみにイケゾエガレ&ロミオのジュエリー作品は、一般消費者が気軽に購入できる合成ダイヤモンドであるラボグロウンダイヤモンドのジュエリーも取り扱っているので、興味がある方はメールを頂ければ幸いだ。
以上が今回の質問「なぜクレサンベールのパパラチアサファイアは高いのですか?」の私たちの答えである。
なぜクレサンベールのパパラチアサファイアは高いのですか?