偽ラリマーを購入して後悔した人

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本日はカリブ海の魅惑の宝石「ラリマー」の特徴について諸君と論じようと思う。

本日の質問

本物のラリマーの買い方のコツを教えてください

まず「ラリマー」と呼ばれるカラールースは一体どんな特徴があるのかを知ってほしい。

ラリマーは1974年に発掘された比較的新しい宝石ではあるが、諸君が留意しなければならないのは「ラリマーとは俗称であって、正式な宝石名は『ペクトライト』と呼ばれる青い宝石」ということだ。

ちなみにラリマーのいわれや詳細は『絶大な人気を誇るラリマーの効果』に記載しているとおりなので、時間がある方はこちらの記事も是非とも参照してもらいたい。

諸君の知識欲・宝石における探求欲を満たす内容にはなっているかと思う。

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ラリマーはご存じのとおり「パステル調の淡いブルーカラー」が特徴の宝石である。

モルダバイト、タンザナイトと同じくラリマーも原産国が限定されている宝石であるため、最近では「ラリマーの偽物(ペクトライトの偽物)」が流通しているので、取引には十二分に気をつけなければならない。

生産数及び流通量が極端に少ない宝石ほど「偽物」が出回るわけだが、これは宝石業界の「あるある」である。欲にかられた宝石素人を悪徳宝石商は涼しい顔をしてさり気なく騙すわけだ。

だが私たちイケゾエガレ&ロミオ(以下、イケゾと称する)の記事を読んでいる諸君はそうであってはいけない。

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そもそもラリマーはドミニカ共和国のパオルコ鉱山のみでしか発掘されない希少価値のある宝石だ。

そのことからラリマーは鉱物原産国である「ドミニカ共和国の国石(ナショナルストーン)」として認定されている。よく宝石素人が間違える要点として、取引のおりにドミニカ国とドミニカ共和国を間違える者がいる。

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確かに両国は国名は似ているがまったく異なる国なので混合してはいけない。宝石業界は少しでも売り手に「買い手は宝石素人だな?」と思われてしまえば、偽物を掴まされることがあるので油断大敵だ。

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参照元:Wikipedia「ドミニカ」より

宝石業界において、とりわけ売り手は買い手が知ったかぶりであればあるほど「鴨が葱を背負って来る」という認識でいることを忘れてはいけない。そのために顧問宝石商でもある私たちイケゾがいるわけだ。

本題から脱線したので軌道修正をしよう。

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参照元:エクスペディア「ドミニカ国」より

ラリマーはパワーストーン業界の販売戦略により、「世界三大ヒーリングストーン」の一つとしてその地位はもはや揺るがないものとなっている。

その結果、希少石であるラリマーの価額は高騰し、現在の宝石市場では偽物が多く出回っているという状況だ。

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参照元:Wikipedia「ラリマー」より

その流通量は99%が偽ラリマーといわれるほどだが、私たちイケゾにいわせれば「Web販売されているラリマーはほぼ偽物」といっても過言ではない。

偽物のラリマーを掴まされないためにどうすればよいか。

宝石商としてだが経験則から「本物を知るには偽物を知ること」が大事となる。

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現在、出回っている偽物のラリマーの多くは以下のようなものがある。

ブルーペクトライトであっても、原産国であるドミニカでないもの、つまりドミニカ共和国原産品が「ラリマー」という宝石称号を受けるのであって、 「中国産のラリマー」など宝石業界にはそもそも存在はしない。

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中国産のラリマーはブルーペクトライトであって、諸君が求めるドミニカ共和国産ラリマーではない。

中国産ラリマーと謳い、ラリマーを販売している業者の商品は「偽物」と思って間違いないだろう。

偽物を売ることを国家のお家芸にする中華人民共和国らしいといえば、ただその一言に尽きよう。

宝石業界にはアラゴナイトなどの別の宝石にトリートメント(染色処理)でラリマーに似せたものも存在する。

この偽物ラリマーの見分け方は、拡大ルーペにて「天然色かどうか」「染めていないかどうか」を判断することにより見破ることができる。 というのも染めた偽物ラリマーには「にじみ」があるからだ。

その他の見破り方としては、「フローライト」という別の宝石でラリマーの表面にキズをつけてみることも良い。なぜなら本物のラリマーは一切傷がつかないからだ。

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参照元:鉱物たちの庭より

その他に厄介なものが「練りラリマー」である。

練りラリマーとは低級品のラリマーを粉末にし、煉り再形成したラリマーのことだ。

この練りラリマーは鑑別書を取得すれば備考欄に処理内容が記載されるので、容易に判断が可能だ。

練りラリマーといえばターコイズ(トルコ石)が私たちは思い浮かべる。

というのもターコイズはトルコの名を冠する宝石だが、現在のトルコ共和国では残念ながらターコイズは産出されない。にもかかわらず宝石市場にはターコイズが大量に流通している。

諸君もすぐに気づいたかと思うが、市場に流通しているのはすべて「練りターコイズ」というわけだ。

冒頭、私たちイケゾが「Web販売されているラリマーはほぼ偽物といっても過言ではない」と言った理由はそこにある。

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最後に私どもイケゾが偽物ラリマーを判断するうえで読者諸君に奨励する方法だが、やはり信用できる宝石鑑別機関にソーティング(業者用の簡易鑑別メモ)を依頼することだと思う。

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以上が大まかではあるがラリマーの偽物と本物の見分け方なので、参考にして頂ければ幸いといえる。

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ジュエリーブランド「IKEZOE GALLET&ROMEO(イケゾエガレ&ロミオ)」成立に至るまでのブランドストーリー。二人の王の名を冠する宝飾家が歩んできた歴史を紹介。
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