今回の質問者は、某有名ジュエリー作家からのラリマー仕入れについての質問だ。
それでは時間もないことから本題に入らせてもらう。
ラリマーをご存じない読者諸君のためにラリマーの効果も含め、カリブ海の宝石「ラリマー」を下記に説明させてもらう。
近年、癒し効果があるとしてメディア等にてピックアップされているのがラリマーだ。
ラリマーの正式名称は「ペクトライト」と呼ばれる。
宝石名称の業界ルールとして、宝石になる貴石には「○○ライト」という名称が付与される。
読者諸君の推測どおり「ライト=光の石」という意味であり、「輝く」という意味でもある。
簡単に言えば宝石として認められた鉱物において、宝石業界から冠せられる宝石称号といってもよいかもしれない。
私たち宝石業界は、青色のペクトライト(ブルー・ペクトライト)を俗称「ラリマー」と呼んでいるわけだが、パワーストーン業界ではイルカは人を癒すという意味合いから、見た目のイメージからドルフィンストーンとしての呼び名もある。
ペリドットをイブニングエメラルド、イエローベリルをヘリオドールと呼んでいるようなものだ。ブルー・ペクトライトの発見は1974年ドミニカ共和国のパオルコ鉱山である。
ラリマーの語源は、発見者の1人であるドミニカ人ミゲルの娘ラリッサと、海を表すスペイン語「マール」という単純な組み合わせのため、業界として特に意味があるわけではない。
ラリッサにすれば自分の名前が宝石名称になったわけだから誇らしいといえば誇らしいだろう。
ミゲルの娘と海の名を冠したラリマーは、とある宝石学者によって美しい海のような色合いが評価され、宝石としての価値が見出され、今日に至る。
簡単に言えば、ラリマーはルビーやサファイアのように輝きはないけれども、その色合いからトルコ石(ターコイズ)と同じ評価を受けたわけだ。
特に市場価値が高いとされるのがラリマーの中でも「シャトヤンシー効果(変彩効果、或いは猫目効果)」があるキャッツアイラリマーだ。
メディアの過熱報道もあってか、ラリマーに癒し効果があるという話を人伝に聞くけれども、宝石学者でもある私たちイケゾエガレ&ロミオ(以下、イケゾ)に言わせるところパワーストーン等に「癒し効果」があるというのは、個人的見解によるものとパワーストーン業界の販売戦略であると思う。
海の宝石ということから「癒しキーワード」が独り歩きしたことも否めない事実だ。
もしかしてラリマーそのものにマイナスイオンを発生させ、リラックス効果があるのかもしれないが、現在のところ鉱物学的に科学的根拠はない。
ちなみにラリマーが高騰した理由だが、ドミニカ共和国が国石(ナショナルストーン)と定めたこともあるが、何よりもパオルコ鉱山内でしか採掘できないことから投資家等によって高騰している経緯がある。
これは天然石の「あるある」なので、特に驚くことではない。
有限資源である天然鉱石及び天然石は、鉱山閉山報道がなされたら一気に取引相場が上がることから、ラリマーを高値で売買したいシンジゲート(共同販売カルテル)の存在があるのだろう。
ピンクダイヤモンド、パライバトルマリンなど然りである。
質問の核心になるが、宝石業者のみ私たちイケゾからラリマーを仕入れることは可能である。
裸石であれ、製品であれ、ラリマー製品を仕入れることは可能なので安心してもらいたい。
もちろん私たちはラリマージュエリーも取り揃えているので、ラリマーに興味がある一般消費者の方はメールを頂ければ幸いだ。
以上が今回の質問「アクセサリー作家としてラリマーを探しています。貴社は取り扱っていますか?」の私たちの答えである。
絶大な人気を誇るラリマーを探しています。貴社は取り扱っていますか?