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タンザナイトの価値について

人気の希少石タンザナイトについて本日は語りたい。

本日の質問

タンザナイトの宝飾品(指輪やネックレス)の相場について教えてください

相場を語る前にタンザイトがなぜ希少石扱いされているのかを読者諸君は知る必要がある。

タンザナイトの名称の由来は文字通り「タンザニアの宝石」という意味である。ちなみにタンザナイトの学術上の鉱石名は「ゾイサイト」と呼ばれる。

タンザナイトの代表的な色味としては、青と紫の混色のような「タンザニアブルー」と呼ばれる青が特徴的である。 色が深みというべきか、透明度を持ち合わせた濃い色彩のものほど市場では資産的な価値がある。

タンザナイトは1960年代にアフリカ大陸(東アフリカ地域)のタンザニア連合共和国で発掘される希少宝石である。

希少宝石の理由としては、全部で2点ある。

まず1点目は発掘地域が限定されている点だ。 現在のところタンザニアのメレラニ鉱山(アルーシャ地区)で発掘されたゾイサイトを一般的にはタンザナイトと認定している。

タンザニア以外で発掘されたゾイサイトはブルーゾイサイトと呼ばれているが、これを「タンザナイト」と呼ぶには名称的にも判断が分かれるところであり、それは立場的にはラリマーの産地によく似ているといえる。

2点目はタンザナイトの石の性質である。タンザナイトは非常に内包物が多く、劈開性という非常に割れやすい性質がある。

したがってタンザナイトの宝飾品を超音波洗浄機などで洗浄する事は御法度である。

そのような事情があるため、宝石質のゾイサイトをタンザナイトとして見出されるのが限定的なために希少石(コレクターストーン)となっている

現在、タンザナイトにおいては石の性質上、非加熱や加熱という過程での検査が困難を極めており、ルビーやサファイアに代表されるように「加熱処理」等でタンザナイトの価値は測ることは不可能である。

ちなみに市場に出回っているタンザナイトは、ほとんどが加熱処理(専門用語でエンハンスメント) を施された処理石といわれている。

なぜタンザナイトに加熱処理を行うかといえば、タンザナイトを宝石用加熱器で550度-700度で加熱処理を行うとタンザナイトは色が濃くなり等級が上昇するからである。

希少石タンザナイトが現在の地位にあるのは、1980年代にアメリカを代表する宝石会社ティファニーがタンザナイトを宝石(ジェムストーン)としてプロデュースしたのがきっかけだ。

具体的には「ゾイサイト」が英語の自殺を意味するスーサイドに発音が似ていることから、タンザナイトを宝石名称として販売したという歴史がある。

SINGAPORE – APR 20 : Tiffany & Co. Store in The Shoppes at Marina Bay Sands on Apr 20, 2018 in Singapore.

ティファニー創業時に在籍していた宝石学者クンツ博士は、モルガナイト、クンツァイトを世に見出したことで知られる。そんなクンツ博士の精神性を現在のティファニーは変わらず継承しており、宝石商のあるべき姿といえよう。

現在のティファニーはグランサンク(世界五大宝飾店)に準ずる世界的権威だけあって、その社会的貢献度には目を見張るものがある。

さて話をもとに戻して気になるタンザナイトの相場である。

タンザナイトは冒頭でも述べたとおり、非常に内包物(インクルージョン)の多い宝石である。したがってこの内包物が少ないほどタンザナイトの価値は高くなる。簡単に言えば倍掛けで高くなっていくいう意味である。

そのなかでも5ctから20ctの比較的大きさのル―スにおいて、内包物が見受けられない透明度が高いタンザナイトは資産価値が非常に高いといっても良い。

特に近年注目すべきタンザナイトといえば「ピンクタンザナイト」であろう。

ブルーではなく淡いピンクのタンザナイトである。 これは非常に価値の高い希少宝石であり、宝石業界内でいわれる「プレミアムルース(超希少石)」といえる。

タンザナイトのジュエリー相場であるが、まず押さておきたい要点としてジュエリーの価値とは、一体どこで決まるのかという点である。

無論、ジュエリーにあしらわれている中石(メインストーン)の等級と大きさ、色、カットの出来栄えで、4C評価次第で価値が大きく異なる。

次に脇石のメレダイヤモンドの等級と総カラット(重さ)、最後に使用されている貴金属(地金)の重さで決まる。

ここにデザインというものは金額的には加味しない。

但し、知名度のあるジュエリー作家の作品や有名ブランドの商品はネーミングバリューという観点から例外といえる。

相場としてタンザイト1ct(VSランク)で4万円から5万円が妥当な価額相場といえる。

これを宝飾品(ジュエリー)に仕立て上げるとざっくりではあるが、キャスト代や石留代等の工賃やメレダイヤの原材料等を算出すると原価で20万円を超える。

末端価額としては販売元のブランド力次第であるが40万円から80万円といった金額帯が相場だろう。

とくに留意しておきたい点であるが、1ctのタンザナイトの宝石価額が4万円だからといって、10ctのタンザナイトのルースが40万円であるという単純計算がジェムストーンの取引に応用できない点である。

なぜならそう簡単にVS等級の10ctのタンザナイトのルースなど市場に出回らないからだ

しかしながら私たちイケゾエガレ&ロミオ(以下、イケゾと称する)ならば、VS等級の10ctのタンザナイトは用意することは可能である。

以上がタンザナイトの価値について語ったわけだが、本日はタンザニアから超希少石であるプレミアム級ピンクタンザナイトのルースが入手でき、そのルースを使用したジュエリーデザイン制作のためこのあたりで失礼する。