今回の質問者は、GIA鑑定書付のダイヤモンドを所有されておられる男性サラリーマンからの質問だ。
それでは本題に入る。
読者諸君はGIAが一体どんな組織なのかをすでにご存じかと思う。
GIAとはジェモロジカル・インスティテュート・オブ・アメリカ(Gemological Institute of America)、略称をGIAとジュエリー業界では呼ばれている。
和訳すれば「米国宝石学会」という意味だ。
ダイヤモンドの4Cスタンダードを構築し、ダイヤモンド評価の世界的権威である。
世界中のダイヤモンドはGIAの4C基準に取引されており、ダイヤモンド売買における必須評価だ。
この評価がないダイヤモンドは偽物、もしくは取引に値しないとされ、例えそれが本物の天然ダイヤモンドであっても二束三文の価値として取引される。
日本の宝石学会もすべてこのGIA基準を絶対基準としている。
ちなみにワールドデファクトスタンダートはGIAだが、日本国内の場合は中央宝石研究所の4C評価が業界評価であり、売買の必須条件だ。
これは日本が英語圏でなく、日本語圏ということもふまえ、閉鎖的なガラパゴス独特の考え方による。
以上のことからGIAとはダイヤモンド鑑定機関の世界的権威(世界№1鑑定機関)であり、ブランド会社ではない。
ヴァンクリーフ&アーペル、カルティエ等といったブランド会社でないため、GIAのダイヤモンドに資産価値があるかとの問いだが、これは正確な答えは難しいと思う。
ただダイヤモンドは世界相場(毎月更新)が決まっているため、GIA鑑定書があれば正当なダイヤモンド評価を得られることは確かだ。
要約すればGIAのダイヤモンド資産価値だが、ダイヤモンドの資産価値の基準である正しい評価を見定めるうえでGIA鑑定書は必須条件であり、そのうえで資産価値があるかどうかはダイヤモンドの品質によるかと思う。
ダイヤモンド鑑定機関の世界的権威であるGIAは、ラボグロウンダイヤモンドに関しても当然のように世界的権威である。
現在、ラボグロウンダイヤモンドの鑑定書発行は「中央宝石研究所」のみ取り扱っており、残念ながらその他の鑑別機関は取り扱ってはいない。
海外でのラボグロウンダイヤモンドの取引は、GIAのラボグロウンダイヤモンド鑑定書があれば安心といえる。
私たちイケゾエガレ&ロミオもラボグロウンダイヤモンドのステークホルダーなので、中央宝石研究所、GIA双方のラボグロウンダイヤモンドを取り扱っているので安心してもらい。
私たちのジュエリー作品にはラボグロウンダイヤモンドをふんだんに使用しているジュエリーもあるので、興味がある方はメールを頂ければ幸いだ。
以上が今回の質問「GIAのダイヤモンドは資産価値がありますか?」の私たちの答えである。
GIAのダイヤモンドは資産価値がありますか?