本日の質問は、ジュエリーお手入れに関するための貴重な内容といえる。というのも長年愛用してきたジュエリーを常に輝かせて後代に伝えていけるジュエリー技術を読者の諸君にお伝えしたい。
今回の質問者は「指輪のサイズ直し」を読んだうえでジュエリーの新品仕上げ(指輪の新品仕上げ)について新品仕上げの依頼を前提で質問をされてきた女性だ。
まず指輪の新品仕上げ、ジュエリーの新品仕上げの本題に入る前にだが、「新品仕上げ」とは一体どんなものなのかを懇切丁寧に説明していきたい。
新品仕上げとは経年劣化、もしくは購入から数年だったジュエリーに対して、小さなキズ、着用時の汚れ・変色、変形などに洗浄作業・表面磨きを施すことにより、これらを修復し、まるで購入時と同等の「新品」に仕上げる工程のことだ。
私たちイケゾエガレ&ロミオは、通常の新品仕上げとは少しばかり違う作業をしている。
どんなか作業工程といえば、地金と宝石をすべて取り外し、石は1個づつ丁寧に洗浄している。地金も凹みやキズもすべて手作業で修復、最終的にコーティングを行ったうえで、熟練の宝石職人(石留専門)により1個づつ丁寧に石留めをしている。 いわゆる流れ作業ではないということだ。
ちなみに真珠のネックレスでいえば、経年による糸のたわみの修正をするために糸の入れ替えを行うことも新品仕上げの作業の一つである。
だからこそ私たちの仕事はファンの皆様から「丁寧な仕事だ」と好評といえる。
ここから本題に入るが、簡単に言えば「ジュエリーの新品仕上げ」とは、腕時計でいうところのオーバーホール(分解洗浄)といっても良い。 いわゆる新品仕上げとは宝石のクリーニング作業だ。
機械時計の腕時計(自動巻き)は1年間で必ず自転公転の影響、そして機械仕掛けのムーブメントの影響から数秒から1分ほどずれが生じる。
私たちの心臓が毎秒同じ動きをしているように、時間を正確に刻むことを存在意義とする腕時計も同じく、毎秒同じ動きをしている。
ただ心臓と違うのは腕時計が機械仕掛けであることから数分の誤差が必ず生じるということにより、毎年オーバーホールを行う必要がある。
これをジュエリーに置き換えた場合、毎日ジュエリーを身に着けているのであれば少なからずもジュエリーには過度のストレス、すなわち微妙なキズや爪の垢等の汚れを本人が知らないうちにダメージを受けているというわけだ。
だからこそ腕時計のオーバーホール同様に、ジュエリーも毎年オーバーホールをする必要があるのだ。ダメージの修復、これを私たちの業界では「新品仕上げ」と呼んでいる。
当然のようにイケゾエガレ&ロミオでは、指輪のサイズ直しだけでなく、ジュエリーの新品仕上げも行う。
もちろん指輪のサイズ直しのように他社メーカーの品質やデザインを学ぶ上では大変役に立つため、他社メーカーのジュエリーの新品仕上げも行うので安心してもらいたい。気になる値段だが、手間暇をかける分「5,000円(税込)」にて新品仕上げを引き受けている。
とくに最近はメルカリなどのフリマサイトでの販売を目的とする個人客が多いため、個人からの依頼が多い。中古品といえども新品仕上げしたジュエリーのほうが売りやすいのがその理由だろう。
ただジュエリーの新品仕上げの納期は、私たちとしても中途半端な仕事は絶対にしたくないので、指輪のサイズ直し同様に2週間ほど時間を頂戴している。
理由は「指輪のサイズ直し」でも述べているように作品購入、指輪のサイズ直し以外にも「新品仕上げ」も多いからだ。
イケゾエガレ&ロミオが他社メーカーのジュエリーの新品仕上げを受けるにあたり、まずはメルマガ会員になったうえでお問い合わせをしてもらったほうが事がスムーズに進むことから是非とも王の名を冠する宝飾家のメルマガ登録(無料)されることをおススメする。
指輪のサイズ直しだけでなく、指輪の新品仕上げもして頂けるのですか?