今回の質問者は、ジュエリーを愛し続けて20年の女性からだ。
それでは早速だが質問の内容に答えていきたい。
ジュエリーが欲しくなる心理、これは買い物依存もしくは依存性とはまったく違うので安心してもらいたい。
「人はなぜモノを購入するのか」「お金を消費するのか」という経済学者が追い求める永遠の疑問にも通じる。
お金を消費するのは経済学曰く「生きるために」という結論だが、モノを購入するのは未だに解明されてはいない。
なぜ女性がジュエリーが欲しくなるのかという疑問に関しては、宝石商の観点から答えを導き出すことができる。
それは「自己肯定」「自己満足」という言葉に尽きる。
この一点だけである。
消費をするということが自己肯定・自己満足につながるのではなく、経済的価値のあるジュエリーを購入することが「自己肯定」「自己満足」につながるのだ。
例えば100万円の価値のあるジュエリーを購入することにより、自分の価値を100万円のジュエリーに投影することができる。
つまり自分は100万円の価値のあるジュエリーを身に着ける、或いは贈られるほどの「価値がある人間」だと自分を肯定することができる。
「価値がある人間」だと自己満足することにより、物事が円滑に進むということだ。
結論的にいえば、女性は「周りに価値がある人間だと認められたい」「自分自身に価値を見出したい」というわけだ。
これを「承認欲求」とも呼ぶのだが、「ジュエリーが欲しくなる心理」というのは、自己肯定をしたい場面にあることが多い。
目の前のジュエリーが「価値があるから今すぐ購入したい」というのはただの欲望であって、その本質は「自己肯定」を求めているからだ。
自分の人生に自信がある女性、人生が満たされている女性ほどジュエリーを欲しがらない。
ジュエリーに自己肯定を求める必要もなければ、自己満足しているからだ。
ジュエリーが欲しくなる心理というのは、自己肯定を求める心理状態にあるということだ。
そしてそれはお金で解決できることなら安いものだと思う。
なぜならお金を支払うことで「自己肯定」「自己満足」がされ、自分の視界が爽快に晴れ、またくすぶっていた人生に青空が広がるのであれば、また何事にもポジティブになり、前向きになれるのであれば「怪しげな開運グッズ」を購入するよりも、よほど経済的・ファッション的であると思う。
ちなみにイケゾエガレ&ロミオのジュエリー作品は、一般消費者が気軽に購入できるジュエリーでもあるので興味がある方はメールを頂ければ幸いだ。
これが今回の質問「なぜジュエリーが欲しくなるのでしょうか?」の私たちの答えである。
なぜジュエリーが欲しくなるのでしょうか?