今回の質問者は、ある有名な個人投資家X氏からの質問だ。
それでは早速だが本題に入らせてもらう。
まずラボグロウンダイヤモンドだけでなく、ジュエリー自体が「投資」に値するかという判定だが、これは「Yes」でもなければ「No」でもない。
どの部分に集中的に投資するかによって相応しいかとどうかによるからだ。
例えば上場を目指して非上場のジュエリー企業に資金を投資する場合、これはその会社が上場すれば莫大な利益がでるから投資に相応しい。
配当等のリターンや株価値上がりを見込んで上場企業の成長著しいジュエリー企業に投資するのも、また成長が鈍化していても大株主として経営手腕を発揮するための投資においても、純粋に投資としては相応しいと判断できる。
ジュエリー取り扱い企業への投資は純粋な経済活動であり、相応しい投資活動といえる。
投資に相応しくないものとしては、ジュエリー単体の値上がりを見込んでの商品に対する投資(購入)は、投資判断としては「保留」といえる。
金やプラチナ、ダイヤモンドの値上がりを見込んでのジュエリー購入の場合、それは投資ではない。
これらの値上がりはあくまでもジュエリーの付与なものであって、本来の目的ではないからだ。
本来の目的はジュエリーを身に着けて、ファッションを楽しむためにある。
ジュエリー作家の作品を高級オークションで販売を目的に購入することもハイリスク・ハイリターンである。
というのもオークションによる値上がりが約束されたものではなく、不透明さというものが残るからだ。
そこで本題である「ラボグロウンダイヤモンドの投資」だが、これが投資に相応しいかといえば疑問点が残る。
生産管理ができるということはクオリティコントロールができるということであって、量産化が可能だということでもある。
ラボグロウンダイヤモンドに天然ダイヤモンドのような希少性を求める価値は、残念ながらラボグロウンダイヤモンドにはない。
だからといってラボグロウンダイヤモンドが投資に相応しくないのかといえば決してそうではない。
現実的にルイ・ヴィトンなどのラグジュアリーブランドのブランドホルダーで世界的に知られるLVMHグループは、ラボグロウンダイヤモンドへ総額9000万ドルの投資を実行しているからだ。
ラボグロウンダイヤモンドに未来性がなければ、リターンを期待できないならそこまでの投資はしないはずだ。
ここまでを要約すれば、事業としてラボグロウンダイヤモンドの事業に投資することは問題ないということだ。
また転売目的でラボグロウンダイヤモンドを購入する場合、セカンダリーマーケットでの高額転売の可能性が見込めるラグジュアリーブランドのラボグロウンダイヤモンドジュエリーであれば、多少のリスクはあるが投資として問題はない。
ちなみにイケゾのジュエリー作品にはラボグロウンダイヤモンドを豪華に使用しているジュエリーも豊富にあるので、興味がある方はメールを頂ければ幸いだ。
以上が今回の質問「ラボグロウンダイヤモンドの投資」の私たちの答えである。
ラボグロウンダイヤモンドは投資に相応しいですか?