今回の質問者は、「ピンクダイヤモンドの価値」の質問者からの質問だ。
ブルーダイヤモンドの価値だが、概要は「ピンクダイヤモンドの価値」と同じなので、ブルーダイヤモンドのトリートメントのように時間がある方は合わせて自分の知識の引き出しになるので参照してもらいたい。
さてそれでは本題に入らせてもらう。
ブルーダイヤモンドの価値だが、ピンクダイヤモンドの価値で前述したように、カラーダイヤモンドの価値というのは「希少性」が重要視される。
ブルーダイヤモンドの産出量は0.5%と一般的には知られており、ピンクダイヤモンドの.1%と比べて「5倍」の供給があると思われるが、そもそも市場への供給数が絶対的に少ないため、0.5%であれ、0.1%であれ、それほど意味をなさない。
需要と供給のギャップの差が大きく価格=価値に跳ね返ってくる。
例えば10個のブルーダイヤモンドがあり、1個あたりの金額は100万円とする。
その金額で購入したい方が100人いた場合の金額はこうだ。
10個×100万円×100人=10億円
10個のブルーダイヤモンドの相対的価値は10億円
さらに1個あたりのブルーダイヤモンドの価値は「1億円」になる。
この1億円がブルーダイヤモンドの基本的な価値となる。
そこから価値を高めるためにジュエリーに仕上げて販売するわけだ。
直近でいえば2023年5月、サザビーズのジュネーブにて行われたジュエリーオークションがある。
このオークションでブルガリが出品した11.16カラットの「ブルガリ・ラグーナブルー」が日本円で約37億円で落札された。
1カラットあたり換算3億3154万円の計算になる。
1カラットあたり換算3億3154万円、これがブルーダイヤモンドの新しい価格指標(ベンチマーク)となるわけだ。
これでお分かり頂けたかと思うが、ブルーダイヤモンドだけでなく、カラーダイヤモンドの相対的価値というのは「需要と供給のギャップの差」によって生まれるわけだ。
一方で一般的なダイヤモンドがそれほど高くないのはなぜかといえば、需要と供給のギャップの差がないからである。
需要(購入したい人)に対して、供給側がその人数分のダイヤモンドを用意できるからだ。
流通の角度を変えてみれば分かることだが、憧れのカラーレスの一般的なダイヤモンドこそ、採掘量が多い宝石であり、また世界で一番多く流通している宝石にして一番手に入れやすい宝石といえる。
では世界で一番多く流通しているダイヤモンドがなぜ高いのかといえば、それはダイヤモンド業界のブランディングの努力の結果と言えよう。
その一番の恩恵を受けているのがラボグロウンダイヤモンドである。
ラボグロウンのブルーダイヤモンドの価値だが、BtoC市場であるメルカリの取引金額を参考にする。
0.50カラット前後のブルーダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)であるが、取引金額は44万6,000円にて販売されている。
1カラットであれば80万円前後になるが、昨今の天然ブルーダイヤモンド1ctあたりの金額が3億3154万円であるならばこの金額は至極真っ当な価格といえる。
読者諸君が1ctのブルーダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)を購入したい場合、私たちイケゾ作品をみて頂ければ、読者諸君のお気に入りが見つかることだろう。
これが今回の質問「ブルーダイヤモンドの価値について教えて下さい」の私たちの答えである。
文:イケゾエガレ 編集:琳派編集部
ブルーダイヤモンドの価値について教えて下さい